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癌治療原則5:患者の満足度を高める。患者の思いはわからない。

癌治療・ケアの目標はがん患者の高い満足度を得ることである。医療従事者はこれを肝に銘じる必要がある。いうのは簡単だがむずかしい。満足度は、癌お縮小する、切る、長く生きるなど、様々なものによって向上する可能性があるが、これだけでは決して満足できるかは全く別問題である。患者自身の社会的なニーズ、あるいは個人のニーズによって大きくかわる。このニーズが何かは個人によるが、仕事を続けたい、孫と一緒にすごしたい、おいしいものをたべたい、様々である。

つまり、このニーズは患者が言わないと医療従事者はわからないのである。また、家族が代弁できないことも多々ある。家族に遠慮して言えないときもある。でも、この人生におけるニーズをむづかしい病気でみつけるのはとてもむずかしくかんじるときにある。人生のニーズがわかっている人は、医療従事者とのコミュニケーションが得意な人が多いと思う。

何で生きているのだろうか、なんのために生きているのだろうか。これがニーズ、自分にとって必要なものであり、満足度につながる。これろ科学的真実に基づいた治療とケアをつなげるかが、医療従事者の仕事である。

でも、医療従事者は患者の気持ちを見抜くプロではない、笑。お忘れなく。努力をする必要があるのだが、患者が言ってくれないとわからない。それだけに、患者の思いが伝わる医療環境を創る必要がある。また、様々な医療従事者がチームを組んで患者の思いを見つける必要がある。

コメント

患者として家族として

患者としては自分のニーズを医師に伝える事は出来るのですが、がん患者の
家族としては、どうあがいても患者の心が、真意が、本意が掴めません。
あるいは私が自分の物差しで見ているから、本当はきちんと見極めてニーズを
伝えているのに、気付いていないのかも知れないのですが。

親と子になると尚更、親は子に気を使うような気がします。
どんな状況においても親は親であろうとする。

自分の病気についてもどこまで把握しているのか分からない。
自分から質問もしない。家族にも多くを語らない。
先生が言うように患者自身で伝えなければならない事だと痛感しています。

私達の親世代は、患者が医師と対等にお話をするなんて社会でも、そんな環境
でもなかったからでしょうか?
これは日本人の感覚なのでしょうか?

患者として家族として

ガーネットさんコメントありがとうございます。そうだと思います。親はいつまでも親です。笑
よーく、わかります。

患者が自立する、あるいは主体的になることは日本だけでなくアメリカでも大きな問題です。つい米国人は積極的で、アメリカ人と日本人の文化の違いといってしまう人たちがいますが。それは30年以上の過程で変化してきたのです。また、医療従事者のこの問題に対する意識は米国は高いのだと思います。それがある意味で患者が主体的になれる環境を創ったのだと思います。日本でも時間をかければできます。地道に活動することが大切なのです。笑

色付きの文字色付きの文字色付きの文字最近の若い医師は、意識が変わり、患者とのコミュニケーションを上手にとれる人も増えてきたようで、患者としては嬉しい限りです。そんな医師だと患者も、本音を話せますね。
50代以上の医師は、訓練されていないせいか、患者の率直な質問にもイライラするかたもいらっしゃいます。
セカンドオピニオンを申し出ることが出来ない患者がたくさん存在するのが、日本の地方の医療の現実です。
私の知人は、緩和ケアの医師(60歳)のお蔭で考え方が変わったそうです。なさぬ仲の娘さんたちが「お母さん、最近、話しやすくなった」と言って、仲良くなれたそうです。良い関係になれて、嬉しそうでした。がん末期の患者にとって、医師の力の大きさを感じました。
先日、ホスピスに入院。きっと、豊かな心で過ごされるでしょう。

お詫び

冒頭に変な文章が入ってしまいましたが、直せません。
ごめんなさい。

年齢と教育

おっしゃるとおりですね。年齢というのは非常にパワフルな影響があります。いかに教育が大きいかですか、すぐには見えないけど、じわじわと影響する。(^^)
柔軟な姿勢を年をとっても維持できるかはとても大切です。
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プロフィール

チームオンコロジー(上野直人)

Author:チームオンコロジー(上野直人)
米国で腫瘍内科医をしています。日本のがん患者さんと医療従事者にMDアンダーソンがんセンターにおけるチーム医療をしってもらい、よりよく「がん」という病気に取り組んでほしいと思ってこのサイトをたちげました。

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