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個別化医療(テーラーメイド医療?)

今日はBethesdaからの報告です。癌の標的療法の会にでています。

会の名前は立派だけど、中身は従来の学会の中身とあまりかわらないので少しがっかりしています。長年の友達に会えたのはたのしかったけど。

さて、癌の標的療法をなぜするかというと?より、正確な標的をみつけることにより治療の効果、効率をあげる。それに副作用を減らすなど様々なことがありますね。癌の研究者は自分もふくめて必死にこのテーマに取り組んでいますけど。なんかこれだけでは、不十分だと思うのです。もちろん標的療法をすることは個別化医療への一つの道かもしれないですが。

個別化医療とは何でしょうか。たぶん二面性があって、科学的に治療を個別化する面と患者一人一人の心のニーズを満たすことができることだと僕は信じています。
みなさんはどんな個別化医療を求めていますか。

個別化というと大げさに聞こえますけど(笑)、どんな医療を本当に私たちはもとめるべきなのでしょうかね。

コメント

患者個人の状態、社会、精神的な背景に基づいたきめ細やかな対応がよりよい医療であることは万人異論ないところだと思いますが、それが供給されるためにはそれなりの対価が必要になってくると思います。よいサービスには高い金額が必要。そんな当たり前のことがこと医療に関しては非常識になってしまうのでしょうか。日本の皆保険制度の中で万人に向けた個別化治療は破綻します。医者の人数を増やす、日本の医療費抑制を緩和することで解決する問題でしょうか。

個別化医療

なるほど。日本の皆保険制度を維持する中で個別化医療を推進するのは難しいのでしょうか?

1.医療従事者を増やすこともひとつですが、医療に赴く人間の数を減らすのはどうでしょうか?
2.本当に医療の必要な人たちが医療を受けているのでしょうか。
3.また、その後のフォローが近すぎることはないでしょうか?
4.OTC薬を増やすことは出来ないでしょうか。
5.病院以外における医療サービスの緩和をするのはどうでしょか?
6.もしかしたら数を増やすよりも、質の高い患者と医療従事者を増やす必要があったり?

NIHからですか?お返事ありがとうございます。
確かに患者が自分の医療についてもっと勉強すれば、本当に必要な医療が、本当に必要な検査のもと、本当に必要な治療薬で行われるでしょう。そうすると全体的な医療費も抑制され、その抑制分が医療サービスのほうへ補填されれば、医療者も患者もハッピーということになるのでしょう。しかし、後者は絶対実現しません。日本の馬鹿な官僚はサービスに補充せず、抑制のままとします。これは確実です。医療者の努力は見返りを受けません。これが日本の現実です。一方患者側も世界と比較して極めて安い診察代で高度な医療を受けられることを当たり前としており、「安いからついでにこれももらっておくわ」的な発想で、医療をスーパーマーケットの買い物のように考えています。これを改善、是正していくためにはアメリカ並みに医療単価をあげるしかありません。そうすれば、自分で適正に判断して医療を受けるでしょう。つまりは国民会保険制度に甘えた患者、なんとか医療費を抑制しようとする官僚に起因する問題なのです。

表、裏

NIHからもどって、Houstonからです。
厳しい状況を書いていただきありがとうございます(笑)。
仰るとおりの面も十分認識しています。でも、変化を生むには相手を押す。この場合、政府や、組織を変えるのではなく。自らを変え、周りを少しでも増やし、地道に自分の信じている良い医療を仲間と共に語る必要があります。

日本で一番難しくしてるのが、個人レベルでは政府の官僚も、現場の人たち、患者も良い意見を持っているのですが、集団になったら、黙りか、極端の意見を言うか、コンセンサスをとることが苦手みたいですね。特に医療従事者、製薬メーカーと官僚にこの手のタイプが多いですね。

表、裏がある。これが問題なんです。特に医療では最悪です


なぜ日本では個を押し殺し、集団に迎合ことが多いのでしょうか?これでは変革は起こらないと誰もが分かっていながらなぜしないのでしょうか?個々人の民度が低いからだけでしょうか?
どうすれば個々人の頑張りが空転せず、社会全体に反映されるのでしょうか?このメカニズム、打開策を考えなければいけません。
何度も一人がコメントを繰り返して申し訳ありません。もう一つだけ教えていただきたいことがあります。

裏・表 Part 2 (^^)

これは日本人の問題ではありません。日本人の社会の問題よりも、医療の世界の問題です。患者はまさか医療に表裏があるなんてわかってないと思います。患者のためなら必死にどんな状況でも発言してくれと信じている。でも、これが違うんですね。
私の活動は今、まさにcommunication、leadership, EBMをどのように日本の医療に理解していただくかに関心があります。去年からのTeamOncology Workshopはそこにfocusがあるんですよ。よろしくお願いいたします。

標的治療についてです。個別化には2つの重要な因子があります。prognostic Fとpredictive Fです。Riskに基づいて本当に治療が必要な人に必要十分な治療を加えることが前者の役割であり(治療が必要な”人をselectionする”こと)後者は(”Drugをselectionする”こと)が役割であると思っています。
その方法についての疑問です。factors or tagetsはmultipleかSingle かどちらがよいのかどうかです。癌は遺伝子病であり、増殖進展のPathwayは網の目のように張り巡らされています。Arrayなどのように網羅的に探求することは理にかなっていると考えられます。コスト、手技の煩雑さ、再現性のなさなどが障害となっています。逆にSingleでは、やはり癌の複雑性を正確には捉えられないということになってしまいます。Drugにしても同じですが、現在のTargeted therapyは確かにSingle targetを狙い打つことはできますが、必ずBypass wayがあります。では同時多発的にPathwayをつぶせばよいかというと、このさらに先を癌は行き、逃げていきます。果たして、何をどう用いて我々は癌を征圧することができるのでしょうか。
もう一つ課題があります。私のところだけなのかもしれませんが、いわゆる”包括同意”がみとめられておりません。単一のProtocolにのっとったProspectiveな解析でしか患者のサンプルを用いることができません。そして得られたサンプルは他の、将来の研究に流用することはできません。もし使用するならば再度、患者に同意を得る必要があります。つまり患者は一つ一つの研究にその都度同意する必要があるのです。(例外的、慣習的に病理組織学的研究は院内IRBを通せば研究可能ですが、遺伝子、血清サンプルはだめ) これからの癌研究にとって大きな障害だと思いますがどうすれば解決できると思いますか?MDAはきっと包括同意ですよね。
P.S. 日経メディカル見ました。日米の医療のGapを埋める立役者として、これからもお元気であることを祈念しております。

とてもおもしろいテーマです

ふ さんへ

これて凄く良いテーマだとお思います。是非返事させていただきますが、これをBBSに転載していただくことは可能ですか。多くの医療従事者に読んでもらいたいのですが。

日経読みましたか。ありがとうございます。あれは手術か2週間後にインタビューを受けました。本当に今回の冒険は色々と考えさせられましたし、まだ、考えているというのが正直な感想ですね。

さすがです。経験の浅い未熟者のつまらない質問にも真摯に向き合えるのはリーダーたればこそですね。ここで先生の言葉が思い出されます。このテーマを同僚の上司などにいうと、「そんなの知らん」という黙りか、「それは○○に決まってる、もうすでに議論されている」という押し付けかの両極端の答えで議論になりません。BBSで熱い議論を希望します。
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プロフィール

チームオンコロジー(上野直人)

Author:チームオンコロジー(上野直人)
米国で腫瘍内科医をしています。日本のがん患者さんと医療従事者にMDアンダーソンがんセンターにおけるチーム医療をしってもらい、よりよく「がん」という病気に取り組んでほしいと思ってこのサイトをたちげました。

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