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バランスの取れたガン医療をめざして

「良い治療を受けたい」。とても患者としての思いが伝わる言葉ですね。また、「良い治療とケアを与えたい」。医療従事者としてとても大切な言葉ですね。

最近の癌の医療に関しての意見二極化していることを強く感じます。一つの目の例は、標準療法が終われば、治療が「ない」という医師が存在する。二つ目の例は、標準療法以外の治療を勝手に創って、いかにもこれが患者のためと主張しこれを提供する医師。

どっちもどっちだと、思います。両者の主張をブログ、学会、などで聞いていると誰のための医療かを忘れているのではないかと思うこと多々です。

オンコロジーは他の領域に比べて、とても治療の効果と副作用のバランスを要求されます。治療とそのエビデンス(科学的根拠)は刻々と変化する。癌の医療従事者は単に、切ったり、薬をあげたり、することが仕事ではありません。一人の患者としての総合的に満足のいくことができる意味でのあらゆる面での治療とサポートを行う必要がある。そのために、多くの職種がチームを組まないと癌医療はなかなか前にすすまないです。

標準療法は治療の原則です。標準が明確でない場合は多々あります、そのときに医者のさじ加減で医療行為をおこなってといいかというと、そうではないです。そこには科学の真実をいかに治療にいかすかで、みんなと話し合ってコンセンサスを創る必要があります。その意味では、標準療法をいかに現場に「生かす」かが私たちの仕事です。

ただ、好き勝手にすることは「とんでもない」です。つまり、新しい治療を創るには臨床試験が必要です。臨床試験をおこない、その経験をふまえることにより治療の前進が出来ます。勝手にさじ加減する、また、治療をくみあわせる。はっきり言って倫理違反です。それは賞賛する患者も最悪です。

二者間のギャプを埋めるには、日本における総合的にものが見える、またエビデンスを創出できる、癌の医療従事者(リーダー)の養成が必要だと思います。欧米の癌のシステムをまねるだけでなく、いかに日本における、癌の全体像がみえる教育と研修をかんがえるべきではないでしょうか。


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チームオンコロジー(上野直人)

Author:チームオンコロジー(上野直人)
米国で腫瘍内科医をしています。日本のがん患者さんと医療従事者にMDアンダーソンがんセンターにおけるチーム医療をしってもらい、よりよく「がん」という病気に取り組んでほしいと思ってこのサイトをたちげました。

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