スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

がんの予測因子、予後因子の開発

アトランタで著名な先生方と共にがんの予後因子、予測因子をどのように開発するかの会に主席した。これだけ世の中で新しい因子が開発されたにもかかわらず実際に臨床の現場に使用されているのはまだ少ない。これは何故であろうか。一つは、医療従事者が特許に無関心な人が多いこと、つまり新しく何かを発見した後に特許申請をしてないために商品開発ができないこと、さらには、医療従事者が商品開発に対して関心が低いことも問題である。

また、臨床研究あるいは基礎研究するときに臨床の現場にどのように生かすことができるかのビジョンを描けているかが大切である。ただ研究するだけでなく、人類のためにどのように貢献するべきか考えていくことが出来るかが大切である。

コメント

予後因子は生き残るか

ペンネームで大変失礼いたします。
予後因子による治療決定がこれまで行われてきました。TNMstagingしかり、各種マーカーなど。予後の悪い患者には強力な薬剤を、予後のよい患者には軽いものを使う。
昨今、予後因子から予測因子への転換が言われておりますが、多くの抗がん剤、特に分子標的治療薬の台頭に伴い、ますます治療に直結する予測因子の重要性が高まっているように思います。

果たして、予後因子は生き残るのでしょうか。それとも、予後因子がターゲットとなり、その薬剤が開発され予後因子かつ予測因子とならなければ生き残れないでしょうか。

話題は変わりますが、現在リンパ節転移有無が治療決定に大きく作用しますが、これは今後将来も変わりなく使われるでしょうか。例えば、転移リンパ節個数が多ければ無条件に強力な化学療法を行う。

予後因子は生き残るか?

私は基本的に当分生き残ると思います。予測因子の開発はものすごい勢いで進んでいますが、この時点で予測因子の商品化しかつ一般的に臨床現場で日常茶飯にしようされているものはほとんどありません。哲学的な答えになりますが、先人によって臨床現場にもちこまれた予後因子を大切にしながら、予測因子を開発するのが大切ではないでしょうか。

さっそくのお返事ありがとうございます。
わたしはmartine piccartに大きく影響を受けておりますので、とりわけ彼女が問題提起した事柄については深く考える事が多いのです。上の問題も彼女がよくいうところのもののひとつです。
後、彼女がよく問題とするのはcost-effectivenessがあります。 これもいつかブログで取り上げてもらえるとうれしいです。

Cost-effectiveness

うどんさん、コメントありがとうございます。Martinを知っていると言うことはかなり学術的に医療をされている方だと推察します。仰るのようにcost-effectivenessを考えた、予後、予測因子の臨床試験は皆無に近いですね。私が思うにはおそらくそれは、まだ、現場で有効に使用できる予後、予測因子がそろってないからだと思います。chemotherapyのcost-effectiveness関しても治療法が出そろってから真剣にはなされるようになりましたからね。
非公開コメント

プロフィール

チームオンコロジー(上野直人)

Author:チームオンコロジー(上野直人)
米国で腫瘍内科医をしています。日本のがん患者さんと医療従事者にMDアンダーソンがんセンターにおけるチーム医療をしってもらい、よりよく「がん」という病気に取り組んでほしいと思ってこのサイトをたちげました。

Twitter

Twitterに参加して米国腫瘍内科医の頑張る姿を追っかけませんか?エビデンス(医療の科学的根拠)作りと料理コメントをのせています

TeamOncology on twitter

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。