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日本の医学が発展するには

その国の医療レベルは、その国で行われている医療研究の質をみれば、すぐに見極まられる。ここでの医療レベルはインフラとか社会制度の質ではなく、患者に直接施す事のできる医療レベルである。

米国は、まさにこの研究への投資する額をめざましく近年減らしている。つまり、確実に米国の医療は五年から10年後に下がると予想される。さらにインフラの変化がまもなく来るので、米国の医療は先が見えない暗黒の状況がある。

では、日本はどうか、これまた別の観点から先が見えない暗黒の状況がある。日本は先進国にもかかわらずそれに見合った医療を世界的にリードできない原因をここ20年間抱えている。一部の分野での活躍は目覚ましいが、とても日本の医療学術レベルがトップとは言える状況ではない。

それは、なぜか。原因はいろいろあるが、いくつか医師たちの考え方、また一般の人達の医療に対する偏光をハイライトしたい。

例えば、
1. 研究と臨床をべつものとして考える人たちが意外と多いこと。
2. 基礎研究のアプローチは臨床の現場では使えないと思っている人たちが意外と多いこと。
3. 大学病院は、医療の理想モデルを体現すると思っていない人たちが意外と多いこと。
4. 大学病院の意義を理解していない人が多いこと。また、教授も一般の医師も本来の大学病院を理解できてない人たちがが意外と多いこと。
5. いい臨床医師は、ハイレベルな市中病院が出来ると信じている人たちがが意外と多いこと。
6. 日本の外では臨床では学ぶことがないと思っている人たちがが意外と多いこと。

日本では、研修病院の人気先は大学病院ではなく大半が市中病院である。これは一長一短である。これらの病院の医師の大半は、ハイレベルな医療研究の経験がすくない。また、オーベンの研究の経験が限定されている。これを問題とするかしないかは意見がわかれるだであろう。つまり、優秀な医学生は、研究の意味を理解しないまま、優秀な医師になれると信じている。つまり、良い医師としての職人になれても、はたして日本の医療の発展にどこまで寄与できるかは、微妙である。この10年日本の研修医から臨床研究あるいはTranslational Researchのスーパースターはすごく減ったのが現実である。つまり、大学病院の目指すべき方向があまりにもポアになりつつあり、学生さんは賢いのか賢くないのか、臨床医として目指すことのできる病院に研修する。しかし、明らかに研究を極めることのできる臨床医を大量排出できない状況を見事に日本はこの10年で完成させた。10年後の日本を懸念すするこのごろである。私達は単なる質の高い医療を提供する職人をつくるべきなのか、医療を前進させる人材をつくるべきなのか、今一度再考する必要がある。

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プロフィール

チームオンコロジー(上野直人)

Author:チームオンコロジー(上野直人)
米国で腫瘍内科医をしています。日本のがん患者さんと医療従事者にMDアンダーソンがんセンターにおけるチーム医療をしってもらい、よりよく「がん」という病気に取り組んでほしいと思ってこのサイトをたちげました。

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