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患者さんの死に対する不安をどのように対処しますか?エビデンスは作れるのか?

虎の門病院臨床腫瘍科の三浦裕司先生のメールを少し改編して掲載させて頂きます。とてもいいので、一読の価値ありです。

症例検討で、患者さんの死に対する不安をどのように対処しますか?と質問をしました。
患者さんやそのご家族と、「死について」誰が、どのように、どのタイミングで話をしてますでしょうか?
また、患者さんのご家族に「そんな話を本人にするのはやめてほしい」と言われた事はないでしょうか?
話をする事により、患者さんやその家族にメリットになるのでしょうか?デメリットにはならないのでしょうか?

このような臨床的な質問(疑問)に対して、「この手の話はエビデンスが出来ないからしょうがない」と諦めてませんか?

確かに質の高いエビデンスを作るのは難しい分野ですが、探せばそれなりに見つかりますし、自分たちでプログラムを作り、エビデンスを作る事も諦めてはいけません。

場合によってはTop Journalに掲載されることもあります。
今週のJournal of Clinical Oncologyに以下のような論文が掲載されています。

Information of Imminent Death or Not: Does It Make a Difference?
Gunilla Lundquist,
Birgit H. Rasmussen,
and Bertil Axelsson
JCO Oct 10, 2011:3927-3931; published online on September 12, 2011;

死について患者さんやその家族と話をする事が、患者さんの意思決定やend-of-life careにどのように影響しているのかを調べた、Swedenからのmatched-pair analysisです。
期間:2006~2008年
データベース:Swedish Register of Palliative Care (SRPC)というプログラムにレジスターした患者さんの情報からデータ収集(SRPCがどのような内容のData収集をどのような形でしているかは、本文を参照して下さい)
対象:死の前、時間もしくは日単位まで意思決定能力を失わなかった13,818人のがん患者を抽出
91%が切迫した死 (imminent death: 本文中にこの定義は書かれてない?)について、知らされていた。
informedとnon-informed Ptで人数に差があったため、それぞれ1,191人ずつmatched pairを行い、死の前1週間の状況を比較した。
結果:様々な症状(痛み、不安、混乱、吐気、気道分泌など)のコントロールに差はなかった。
Informed patientsにおいて、必要時に応じた非経口薬剤の使用、家族へのinformed、患者の希望する場所での看取り、遺族のケアにおける
頻度が有意に多かった。
患者さんと死について話をする事で、痛みや不安を増悪させる事なく、いくつかのメリットが得られる可能性が示唆されています。

また、これらの話を誰がするのか?「医師と看護師の両者で行う」割合がダントツなのも
注目すべき点ですね。

このようなことでも科学的に検証しエビデンスを作る姿勢を我々医療従事者はみにつける必要があります。

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nosawa

プロフィール

チームオンコロジー(上野直人)

Author:チームオンコロジー(上野直人)
米国で腫瘍内科医をしています。日本のがん患者さんと医療従事者にMDアンダーソンがんセンターにおけるチーム医療をしってもらい、よりよく「がん」という病気に取り組んでほしいと思ってこのサイトをたちげました。

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