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[ステップ6 その治療(最新治療)は標準療法か] エビデンスを作るのは難しい

日本では、これまで比較的小規模の臨床試験が行われてきました。例えばある薬が60人中40人に効果があったとしましょう。この薬はエビデンスがあると言えるでしょうか。

ある治療法が標準療法になるための臨床試験、ある薬が効果があるかどうかの臨床試験は、数十人という単位、一人の医師が一つの病院で行えるような規模ではありません。そういう臨床試験が世界中で行われて、何千人という単位になったときに初めてエビデンスとして認められるのです。今の臨床試験は何千人という単位で行われています。ですから、僕のいる病院では60人という単位は確立されたエビデンスとは言いきれません。でも何かのきっかけになるんのでとても重要な医療の前進のステップになると思います。また、非常に珍しい病気だと60人の経験でもとても重要になってきます。特に小児がんあるいは希な癌腫に関しては症例数が限られるためにエビデンスをどのように考慮するかは臨床医としての腕の見せどころかもしれません。

しかし、臨床試験を寄せ集めるのは、実はかなり難しいことです。同じ条件で試験を行い、同じ条件で効果を判定しなくてはいけません。そして、数を多く集めなくてはいけません。このため、アメリカで行われる臨床試験では、全国的に申し合わせて試験を行い、どのような試験がどの病院で行われるか、インターネットなどで情報が公開されます。日本でも臨床試験あるいは治験の情報開示が国民に求められると思います。

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プロフィール

チームオンコロジー(上野直人)

Author:チームオンコロジー(上野直人)
米国で腫瘍内科医をしています。日本のがん患者さんと医療従事者にMDアンダーソンがんセンターにおけるチーム医療をしってもらい、よりよく「がん」という病気に取り組んでほしいと思ってこのサイトをたちげました。

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