がんのチーム医療
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[ステップ6 その治療(最新治療)は標準療法か] あなたの治療のエビデンスレベル?

エビデンス(直訳:証拠)という言葉を何度か使ってきましたが、皆さんはエビデンスとはどういうものだと思っていますか? エビデンスという言葉を見聞きするようになって、まだ10年に満たないと思います。書籍や雑誌の中では見かけるけれど、実際の診療の場面で患者と医師との会話の中で使われることもまだ稀でしょう。エビデンスとは日本語では「科学的根拠」などと訳されることが多いようです。

ではその実態はどうか、なにをもって「科学的根拠」というかということになると、あいまいであることも多いものです。エビデンスにもいろいろあって、それが医療の現場でどれぐらいの信頼性を持っているかによってレベルが違ってきます。

 エビデンスは大きく分けて、四段階に分けられます。
・信頼度1 は無作為に選んだ患者さん大勢に参加してもらった複数の臨床試験の論文やデータを集めて検討した結果です。

・信頼度2 症例対照研究。無作為でない二つのグループの患者さんの治療結果を比較する(昔に比べれば…というのも、この中に入ります)あるいは比較しなくても一定の信頼できる結果を出し。大奥の専門家がその結果に対して納得できる。

・信頼度3 患者調査。比較試験はしないが、きちんとした計画に基づいて臨床試験を行ったもの。(私の経験によれば…。というのがこれにあたります)

・信頼度4 専門家委員会や権威者の意見、症例報告
(効いた!治った!というレベルです)何故効いたかよくわからない、でも効いた。あるいはもっともらしい説明をつけているが、科学的根拠がない。


 信頼度1がエビデンスとしては一番信頼できるものです。そこから順に信頼性は下がっていきます。ですから、エビデンスがあるかどうかということの次に、「どのレベルのエビデンスなのか」ということも重要になってきます。一度医師に聞いてみてください、じたばたしたらおもしろいかも知れないです。笑
あるいは、じたばたしないで、ふんぞり返るかも知れないですね。俺のやり方でついてこいーーーーーーーーーーーー。

 科学的といっても、医療に関しては、「ネズミで行った試験で」とか「培養した細胞で行った試験で」という場合には、臨床的にエビデンスがあるとはいいません。培養細胞やネズミで行う実験は、人間に行う実験のはるかに前の段階の研究です。大切なものではあっても、培養細胞やネズミで出た結果は、人間には当てはめられないのです。あくまでも人間で行った臨床試験や治療による結果でなければ、信頼度はゼロだということを覚えておいてください。

また、人間に対して行われたことの結果であればよいかというと、それだけではエビデンスになりません。たとえば、患者さんが「これが効いた」という体験談を書き、それを複数集めてあったとしても、それは何の判断の根拠にもなりません。公平にその結果を判断する手段が講じられていませんし、その治療をした患者さんの背景がどうだったのか、どれぐらいの人数がその治療を行ったのか、そのうち何人に効いたのか、何をもって効いたと判断するのかもわからないものだからです。エビデンスレベルの高いものは、これらがすべて明らかにされています。

あなたの受けている治療のエビデンスレベルは何番ですか?
一度、先生に聞いてみてください。笑


  1. 2009/11/23(月) 06:43:04|
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