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Oncology Career Development Symposium, キャリアをつくる!

先日のシンポジウムのまとめを掲載させていただきます。

日時:2009年10月12日(月)13:00-16:00
会場:聖路加看護大学アリスC・セントジョンメモリアルホール
監修:Academy of Cancer Experts(ACE)Program
共催:アメリカ大使館、財団法人聖ルカ・ライフサイエンス研究所、ファイザー株式会社
協力:財団法人日本対がん協会

参加者:124名(大学・医療機関関係者91名、参議院議員2名、厚生労働省2名、
医学部学生9名、製薬会社6名、患者団体4名、ジャーナリスト・マスコミ等4名、米国研究製薬工業会1名、その他5名)

?.シンポジウム概要:
・ 開会の言葉では、カンバラ氏(アメリカ大使館)が、日米が協調してがん医療の人材育成に取り組むことが両国の医療の発展と友好に好影響をもたらすことが指摘された。
・ DuBois氏からは、医師および医療者のキャリア・ディベロップメントにおけるメンターシップの意義と、そのためのプログラム構築の重要性が説かれた。また、M.D.アンダーソンがんセンター(MDA)におけるプログラムの概要が示されると同時に、実際に用いられているハンドブック(Mentoring Handbook for Faculty)が紹介された。
・ 井村氏からは、日本におけるがん医療の現状とがん専門医育成における課題が示された。旧来の医局制度におけるがん診療の科別・縦割り診療の弊害とそれを乗り越えるための取組み(病院におけるキャンサー・ボードの展開、腫瘍内科医育成の加速化など)、臨床研究の遅れとドラックラグ解消のための取組み(グローバル臨床への若手医師の参加、生物統計学者やデータ・マネージャーの育成など)についての検討がなされた。
・ パネルディスカッションにおいては、TBSの小嶋氏と膳場氏のコーディネーションのもと、上記2氏に、アグネス・チャン氏、上野氏(MDA)、佐治氏(埼玉医科大学)が加わって医療教育と医療コミュニケーションの現状とめざすべき方向性について各自の発言と検討が行われた。医療・医学教育は、医療行政や医局制度などの問題と密接な関係がある一方、医療現場においては医療コミュニケーション(医療者=患者間、専門医師間、職種間の異なるレベルのコミュニケーション、リーダーシップのあり方など)への取り組みが大きく遅れていた。また、医療者自身のキャリア・ディベロップメントに関してもシステマティックな支援がなされてこなかった。今回、このようなコミュニケーションの改善と医療者に活力を与えるキャリア・ディベロップメント支援のあり方として、米国MDAにおけるメンターシップ・プログラムを一つのモデルとし、日本的な導入のあり方を検討していく方向でのコンセンサスが醸成されたことは大きな収穫である。また、これまでがん医療に携わる若手医師の育成に取り組んできたACEの活動の拡大もさらに期待される。次世代を担う、がん医療のリーダーの育成という日米の課題を縦糸としつつ、関連する日本ならではの様々な問題が取り上げられ議論されたことは、本シンポジウムの次の展開に大きな弾みになるであろう。なお、フロアからも活発な質疑がなされ、議論が盛り上がったことも特筆に値する。
・ 閉会の言葉では、末松氏(慶應大学医学部)がコメディカル育成の課題を、また福井氏(聖路加国際病院)が医療行政への提言と展望を示しつつ会を締め括った。

?.アンケート
・当日は、51名の方からアンケートの記入を頂いた。各種の医療問題が再認識できたこと、メンターシップや医療コミュニケーションへの関心の高さがうかがえた(別紙)。

?.今後の具体的展開(案)
・ M.D.アンダーソンからメンターシップ・プログラムの提供とワークショップ開催
・ メンターシップ・プログラムの日本的導入の検討
・ Mentoring Handbook for Facultyの翻訳と出版(あるいは日本版作成)

コメント

有意義な時間でした

お疲れさまでした。
大変盛りだくさんなトピックと、会場からも多岐にわたる質問がでて、その都度議論されるという具合で、いろいろな医療その他の立場の方の意見が聞けて勉強になりました。メンターシップについても私も知りませんでしたし、いただいた課題(message)も多く、消化していきたいと思います。このような機会をいただき、感謝しています。アグネス、かわいかったです♪上野先生は、いつも自然体で素敵ですね。議論するには率直でないといけないのでしょうね。

Nozomiさんへ

ありがとうございます。今後も頑張りますので、応援してください。
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プロフィール

チームオンコロジー(上野直人)

Author:チームオンコロジー(上野直人)
米国で腫瘍内科医をしています。日本のがん患者さんと医療従事者にMDアンダーソンがんセンターにおけるチーム医療をしってもらい、よりよく「がん」という病気に取り組んでほしいと思ってこのサイトをたちげました。

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