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AACR

アメリカのがん学会にはASCO, AACR, ASHと大きく三つの学会があるのではないかと思います。特にこれは腫瘍内科医向けというのが正確な表現かもしれません。AACRは基礎医学をいかに臨床にいかすかが大きなテーマです。今年は3Sをテーマにしています。さてその3Sは何かわかりますか?

http://twitter.com/teamoncology
学会の具体的kな様子は詳細に報道してるのみてください。Twitter accountはとてもいいですので、ぜひ会員になってください。
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アメリカ腫瘍内科医の一日

日頃どのように腫瘍内科医として過ごしているかというのを伝えるのはとても難しいです。最近話題の、ミニブログのtwitterを使用して毎日腫瘍内科医として何をしてるかを伝えてみたいです。

さて、私を皆さんはどれだけ知っているでしょうか。
私は自らのことを3Cだと最近よくいいます。

Cancer Researcher:臨床試験、分子生物学
Cancer Doctor: 米国腫瘍内科専門医、米国一般内科専門医。乳腺と骨髄移植を専門にしています。
Cancer Survivor:肉腫というがんに以前なりました。

ま、そういう背景でtwitterの会員になってブログを追いかけてみてください。
http://twitter.com/teamoncology

では、今日からAACRです。デンバーに向けて出発です。

実例1、とんでもないコミュニケーションの例 [ステップ5 医師の話した内容を消化する]

たとえば、これまで血液中のコレステロールの問題で通院していた患者さんが、何かの理由で病院を変えたとしましょう。本人は「血の中に悪い脂肪がたまっていて、その数値があがっているから薬を飲んでいるんだ」というような説明をするつもりのようです。これを聞いて、あなたが家族だったら、どう思いますか。どんな病気か大体わかると思うでしょうか。あるいは、がんなら、「肺ガンといわれたんだけど、最近骨のがんもあるといわれまして」、これもいまいちです。
実はこれでは、医療情報としてはあまりにもあやふやなもので、なんの意味も持ちません。もし医師がこれを聞いたとしたら、「この人は何か薬を飲んでいるな」「がんがひろがっている」という判断しか付けられないのです。つまり、次の治療を考える上での判断材料はかぎりなくゼロに近いです。医師あるいは医療従事者はそれでも、なんとかしようと思うのですが、すぐに次の手を打つことができずに、時間をかけて検査をし直したりするはめになります。つまり、医師は再検査しましょうか。なんかい一見よさそうだけど、よくわからんと言われているのとおなじです。

こんな場合患者さんは、せっかく違う病院へ来たのに思うように進まず、結果として回復が遅れて嫌な思いをしてしまうことでしょう。こんな経験ありませんか?

練習する [ステップ5 医師の話した内容を消化する]

家族あるいは友人で医療コミュニケーションの練習をしてください。

なんでと思うでしょ?
でも、練習しないとなかなか本番でうまくいかないのです。

ステップ3では、投薬歴と自分のカルテを作ることをお勧めしました。自分自身のカルテを作ったら、それをもとに、まず家族あるいは友達を相手に自分の病気を説明する練習をしてみましょう。

相手がきちんと理解できるように説明できるでしょうか。

人(医療従事者)から聞いたことを自分の言葉にしてみるのは大事なことです。説明できないということは、自分で理解できていないということです。自分の持っている情報が正しいのかどうか、役に立つ情報なのかどうかを考え直す必要があります。練習相手になる家族あるいは友人も、情報を有意義にする手助けを積極的にしていきましょう。

次回は具体例をあげますね。

普段からが質問することが大事(塾も補習授業もない)[ステップ4 質問上手になる]

こんなふうに書いてしまえば、当たり前だと思うでしょ。
そうなんです。当たり前のことが大切なんです。
簡単かというと簡単ではないんです。

高校の数学の時間中に質問がわいてきたら、あなたはどうしていましたか? 

質問しない。そうかもね。

ある程度まで理解ができていれば、その場で手を挙げて質問ができるでしょう。しかし、自分でもどこがわからないかよくわからないで質問を始めてしまったり、説明が複雑で長引いてしまったりすれば、先生は「後で職員室にいらっしゃい」とおっしゃるのではないかと思います。あなたは、授業が終わった後で、もう一度質問をまとめ直し、先生が授業がない放課後に職員室を訪ねるでしょう。優秀な人はそうですよね。

それでも職員室を訪れない人たちが多いのも知っています。でも、知らないままほっていくと成績が落ちて、落ちこぼれますので、そうなんです患者も落ちこぼれるます。しかも医療の場合、教育現場と違い、塾もないし、補習授業もないので、ますます落ちこぼれるのです。

 そういう経験は誰にでも、一度や二度はあるのではないでしょうか。僕でもよくあります。病気についての質問の仕方も基本的には、これと同じです。ただ違うのは、数学の問題だとわからなくて、テストの時に痛い目を見るだけですが、病気の場合には、実際に苦しい思いをするばかりか、取り返しがつかないこともあるかもしれないということです。

 手術の前日になって、本当にこの手術は必要なのだろうか、もっと別の選択肢はなかったのだろうかと迷う人は実際にいらっしゃいます。

また、実際にある例として、乳房の再建を希望している方は、患部に放射線を照射しない方がいいのですが、温存にこだわって一部だけを切除して放射線治療を受けてしまう人がいます。これなども、放射線を照射すると再建が難しいということを事前に知っていれば、手術自体は思い切って、乳房の全摘出手術を受け引き続き再建手術を受けることだってできます(日本では再建が保険診療にならないため、同時再建の病院を見つけるのは大変のようです)。ことはそう単純でなく、がんの大きさや広がり、できている場所によって、温存できると言われても、大きく形が変形してしまう場合もありますし、片側だけ再建すると加齢とともに形がアンバランスになるので、同時に両方のバストを調整する方もいらっしゃいます。

つまり、あなたにとって何が大事か、優先すべきことはなんなのか、手術後の人生をどう考えているのかは、あなたにしかわからないのです。僕にはわからないのです。男で高齢の医師であれば、あなたにとっておっぱいがどんなに大事かわからないかもしれません。だから「念のために」全部取っておくこと勧めているかもしれません。逆に、放射線治療で良い成績を上げている病院でしたら、できるだけ温存をして放射線をかけたほうがいいと考えているかもしれません。医師に質問をすることで、あなたにとって何が大事かが医師に伝わり、医師のほうも説明していなかった別の可能性に気がついて、より多くの選択肢を提示してくれるかも知れないのです。

手術の前日になって、病院のベッドの上であれこれ考えても、納得いく結論が出せるはずがありません。治療の方針が決定するまでに、あなたと医師はお互いのゴールをよく理解しあって、同じゴールを目指せるようになっていないといけないのです。そのためにこそ、質問をする意味があります。患者さんから出てくる質問に、意味のないつまらない質問などありません。こうしたやり取りを通して、医療者も成長することができます。患者さんからの指摘が、漫然とした投薬を見直すきっかけになるかもしれません。自分が見落としていた視点に気がつくかもしれません。あなたが、手間を惜しまず、きちんとした質問を続けていくことは、医療者の態度を育てることに繋がるのです。

「答えてくれる医療者を作れるかどうか」は、患者自身の努力が不可欠です。ざんねんですけど。ステップ4のおさらいです。質問上手になりましょう。
・質問をするのはタイミングが大事です
 ・質問内容は整理しておきましょう
 ・医師以外にも質問をしてみましょう

プロフィール

チームオンコロジー(上野直人)

Author:チームオンコロジー(上野直人)
米国で腫瘍内科医をしています。日本のがん患者さんと医療従事者にMDアンダーソンがんセンターにおけるチーム医療をしってもらい、よりよく「がん」という病気に取り組んでほしいと思ってこのサイトをたちげました。

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