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Step 1 あせるな―まず、がんを知ろう; がんは確実な診断がひつよう。転移(どこかにがんが移った)も同じです。Part II

針を刺した場所から出血したり、針に付いたがん細胞が別の組織に広がるといった問題が起こる可能性があります

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これって本当なんでしょうか。
先日も書きましたが、がんの確定診断が病理で行われることは実はガン医療の原則です。これを守らないときはどういうばあいかというと

1.針を刺したら本当に危険なとき。それは、腫瘤が小さいので、針が正常な臓器(肺など)をさして傷をつけてしますとき、
2.あるいは本当に大量出血が予想されるとき
3.さてそれ以外があるかというとーーーーーーーーー、簡単に浮かばないですね。

問題は生検を安全にできる医師達がすくないこととこれを軽んじる医師達が現実にいるとこが問題です。ガン治療は確定診断なくして簡単に手を出せません。

さて、針を刺すとガンは広がるのか、これって本当に根拠がないと思います。特に肺ベルなエビデンス(科学的根拠)は本当にありません。

そう頭でわかってても、自分のガンを何度も針で刺されたとき、主治医に広がないかと思わず聞いてしまいました。爆笑
ま、そんなものですね。
でも、針を刺しても広がるという根拠はありません。


Step 1 あせるな―まず、がんを知ろう; がんは確実な診断がひつよう。転移(どこかにがんが移った)も同じです。

あなたが「がんだ」と言われたときは、まず「がんじゃないかもしれない」と思ってください。多くの場合はがんではありません。「がんだ」と医師が判断していい根拠はなんだと思いますか? レントゲンを取って、影が写っているから? こぶができているから? 食欲がないから? これはみんな、それだけではノーです。がんだと確定することはできません。がん、つまり悪性の腫瘍だと確実に診断するには、必ず細胞を取ってきて、顕微鏡で見なければいけません。これを細胞診(病理診断)と言います。例えば、高血圧だと、血圧を測って高いからそうだ、とか、糖尿病だと、尿に糖が出ているからそうだ、となりますが、がんについては、実際に顕微鏡で細胞を確認しなくては基本的に確定することができません。
さらには、最近ではより高度な遺伝子あるいはタンパク診断により、診断の精度をあげたり、がんの分類をしようとします。

日本から、乳がんだとか、肺がんだと言ってアメリカまで来る患者さんがいますが、この確定的な証拠を持ってこない人が案外多いのです。あるいは何が確定したのかを知らない人が多いし。また、正確な病理診断を知らない人もおおいんですね。僕たちの病院では、切り取った組織を顕微鏡で確認するまでは、がんと診断しません(どこの常識ある胃病院でもですけどね)。ですから、手ぶらでアメリカまで来られたら、切り取った細胞の標本を送ってもらうか、もう一度検査し直すかしないといけないのです。

ところが、病院によっては、せっかく切り取った「動かぬ証拠」を保存してくれないところもある。ほかの病院で見てもらいたくても、貸してくれないところもあるし、レンタル料を取られることもあるんです。切り取った細胞はもともとあなたの体の一部です。ほかの病院で見てもらうときに貸してもらえないようでは困ります。なぜなら、この細胞診には誤診があるからです。ある細胞ががんかがんじゃないかは、素人にはちっともわからないかもしれません。訓練をつんだプロでも、判断に迷うことがあります。ですから、細胞診断の結果はシロかクロかとはっきり出るのではなく、シロ、クロ、シロっぽいグレー、クロっぽいグレーぐらいの段階に分けて判定されます。また、細胞診では、がん細胞の「顔つき」を見るのですが、悪人顔か善人顔かで進行が早いか、薬が効きそうかなど、プロが見るとたくさんの情報が隠されているのです。この顔つきをしることが治療選択につながることもよくしってください。

皆さんが、がんだと言われたときには、「必ず細胞診の結果がん」だと判断されたのか、医師に確認してください。そして、その判定に使った組織を貸してもらえるのか、保存してもらえるのか、聞いてみてください。

ゆめゆめ「がんでしょう」みたいな状況で、治療を始めてはいけません。なぜなら、すべての治療(手術、放射線療法、化学療法、ホルモン療法、標的療法)には、副作用があるからです。特に全身療法(例;抗がん剤)の治療は、全身に毒物を回すようなものです。このような治療を確定診断なしでやる医師は、僕は首だと思っています。
細胞診・組織診をきちんと残しておくことには、もうひとつ大切な意味があります。例えば、10年前に乳がんを患った患者さんの肺に腫瘤が見つかったとします。この場合も、10年前に乳がんだったし、肺の映像的にもがんっぽいし、血液検査でも腫瘍マーカー(特定のがんや病気の時に血液中にある物質が増えることを利用して測定する)があがっているから、がんだろうと、すぐに治療に走ってしまってはいけません。やはり、腫瘤の組織をきちんととって、それが10年前の乳がんが肺に転移したものか、新しく発生した肺がんなのか、調べる必要があります。転移して別の臓器にできても、がん細胞がもともと乳がんからきたものなら、顕微鏡で見れば判断がつきます。乳がんであれば体のどこに移っても乳がんの特徴を持つがん細胞なので治療法は乳がんの治療から考えなければなりません。最初から肺にできた肺がんなら肺がんとして治療を始める必要があります。しかも科学技術は確実に変化しており、過去にがんの診断あるいはがんの顔色が明確でなくても今の技術をもってすれば得られる情報がかわるかもしれない。

がんのできた場所が組織をとってきにくい場所だった場合、手術をしなければ確定ができないかもしれません。その場合は術中診断と言って、手術をしながら細胞診を行うのがベストです。広範囲に切り取ってしまう前に術中診断を行えば、手術の傷は最小限にすることができます。もし、その場でがんと診断がつけば、そのまま手術です。事前に細胞診断で判断がついていない場合には、手術中に細胞診断をしてくれる体制が整っているところで手術を受けたいものです。

最後に、転移も同じです。どこかにがんが再発したとか、怪しげ影があるので再発だと画像で確信するのはやばいです。確かに画像で確実に再発あるいはどこかにがんが移ったと明確な場合があるのが多いです。でも、一カ所にしか画像の変化がないとか、あるいは主治医がたぶんそうだろとか言ったら、顕微鏡で確認必要ありですね。
よく、転移性のがんでなおったと話を聞くと本当に転移してたかの確証がないものが多いので、治ったのは単にはじめからがんでなかったということよくある話です。笑えて笑えない話です。

確実ながん診断、大切ですね。

チームオンコロジーワークショップ (札幌)Part3

無事ワークショップも終わり、アメリカに帰国しました。とても充実しました。
感想をまとめると。

1.確実にチーム医療を広がっている。
2.チーム医療の本質を理解したい医療従事者がいてる。
3.その医療従事者が次のがんのリーダーになる可能性が高い。
4.世代交代がきている。チーム医療に抵抗する世代、チーム医療を認可する世代、チーム医療を推進する世代、チーム医療が当たり前と考える世代。
5.チーム医療の本質は、EBM, Communication, Leadership.
6. 次世代のチーム医療のリーダーはプログラムを作る能力が求められる。

むずかしいことばかりかいてごめんなさい。詳しいことは下掲示板に行ってください。

チームオンコロジーワークショップ (札幌)Part2

昨日から始まりました。イントロダクションに始まり、AptedのIce breaking exersise , Feigのチームの造り方についての講義、Theriaultの臨床試験と倫理の講義
LiaoのEBMの重要性にいつてなど様々な角度からチーム医療を検討しました。

さらにそして各個人のキャラクターを分類し、チームに入ってくる職種だけでなく、個人の持ち味に関しても経験していただきました。
いよいよグループワークが始まります。がんばりましょう

プロフィール

チームオンコロジー(上野直人)

Author:チームオンコロジー(上野直人)
米国で腫瘍内科医をしています。日本のがん患者さんと医療従事者にMDアンダーソンがんセンターにおけるチーム医療をしってもらい、よりよく「がん」という病気に取り組んでほしいと思ってこのサイトをたちげました。

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