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患者の満足度

私達医療従事者は患者の満足度を高める中で、医療の真実を追究する必要があると思います。さて、その満足度はなんであるか、これが難しいんですね。もちろん肺炎に治ったら、治って早く仕事あるいは復学するとなりますが、問題は病気が治らない生活習慣病あるいは癌みたいな重篤な病気場合は必ずしも満足は病気を治すことだけでは無いみたいです。

実際、医療従事者が患者とおつきあいする中で過ごす時間はその人の人生のたった5パーセント以下かもしれない、それだけに患者の人生観が大きく影響する満足度は簡単には医療従事者はくみ取るができないかもしれません。それだけに患者として何を医療従事者に求めているかは上手にコミュニケーションする必要があります。

コミュニケーションですね、要求するのでなく。この違いが分かっていただけるでしょうか。
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研修医の休み

私は今4週間の病棟担当である。毎朝午前8時から5時間の回診をしている。チームの一員には研修医が居てる。かれは、腫瘍内科医の研修医である。アメリカではフェーローにあたる。日本では卒後4年目にあたる。内科専門医の受験資格を持つと後期研修(フェローシップ)にすすめる。

とくにDr. Cはなかなか優秀である。ただ、一ついえるのは金曜日は彼の定休日である。つまり、研修医には一週間に一回の休みが与えれている。正確に言えば、法的に義務づけられている。休みを取って気分転換することには大いに賛成なのだが、逆に言えば、私は一人で回診することになるので、ものすごく疲れるのが金曜日です(笑)。

研修医が優秀だと早く戻ってきて欲しいと思うし、優秀でないと一人で回診したくなる。勝手ですがそれが現実なんでしょうかね。

がんに対するチーム医療を支える患者とオンコロジースペシャリストの必要性

 私の勤務している米国におけるがんの最先端医療施設として知られているテキサス大学M.D.アンダーソンがんセンター (MDA) は同国の権威あるニュース誌でも毎年のようにがん治療施設のランキング第一位に輝いている。がんの臨床と研究で世界を牽引しているこの最先端医療施設を支えているのがチーム医療である。
 チーム医療では内科、外科、放射線治療科、病理、画像診断などの専門家がチームを組み、カンファレスによって個々の患者への診断と治療の方針を決定する。医局間や病院間の壁がないなかでの専門家どうしの活発なコミュニケーションが日常診療における意志疎通を促し、優れた診療を生む環境を作っていると言えよう。
 米国には「中級医療職」と総称される、高い専門性と優れた臨床能力を有するコメディカル(看護師、薬剤師)が存在する。監督医師のもとで,指示や処方について一定程度の意思決定ができる中級医療職が存分に力を発揮することで、医師をはじめとするスタッフ間の信頼関係が築かれているのだ。
 優れたチーム(病院)は医師やコメディカルの教育機会を保障し、学ぶ意欲のある者を保護しており、もちろん、学んで得られた資格は給与や処遇に反映される。年功序列や総合的能力ではなく、適性、専門性、志向に応じた合理的な人材配置と評価システムがチーム医療への積極的な参加と自己啓発への動機づけとなっている。
 私は,チーム医療の本質は個々のスタッフの「よりよい医療」に対する熱意と、そのために常に周囲と対話していこうとする努力ではないかと思う。患者を中心とした医療の実現を目指し、個々の職域を超えてリーダーシップを発揮できるスタッフの存在が成功の鍵をにぎっているのではないだろうか。
 つまり,チーム医療の本質は、野球やサッカーなどのチームスポーツと同一なのだ。スポーツは勝利という共通目標に向かって、それぞれのポジションが要求する能力と責任感を持った選手が連携して熱く戦っている。医療現場のチームは医師、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、栄養士などの専門職によって構成される。それぞれの専門職が互いの特性を理解し、尊重しあってコミュニケーションをとりながら、熱い思いで患者の勝利、すなわち、がんの治癒と延命、そして患者の生活機能の維持を目指すのである。
 チーム医療のなかのコメディカルには職権と職能の拡大を求め、よりよい治療をより多くの患者に提供する姿勢が求められる。一方、医師は自己の責任分担をより明確化し、こうしたコメディカルのやる気を起こさせ、彼らの職権と職能の拡大を暖かく見守っていかねばならない。こうすることで医師は医師としての職務に専念でき、がん医療ついての専門性を深める環境が作れるのだ。
 忘れてはならないのは、最終的にチームを勝利に導くことができるのは患者であることだ。意外に思われるかもしれないが、患者もチームの重要な一員であり、しかも監督(医師)に一番近いプレイヤーかもしれない。患者が医療に参加していなければチームの方向性が失われ、勝利にはつながらない。私は患者に「自己責任を取れ」と言っているわけではない。責任を持って医療の真実を提供できるのは医療従事者だけだ。しかし、患者自身が納得できる、満足度の高い医療を受けるためには、患者とその家族は医療情報を的確に理解すべきであり、医療側に求めていかねばならない。医療においてもお任せの時代はもう終わったことを認識してこそはじめてプレイヤーとなれるのだ。
 がんとの戦いはマラソンにも喩えられる。急性の血液がんを除けば、多くは慢性であり、がんに克つにはマイペースで望むことが大切である。医療チームはランナーである患者と家族がペースを崩したり、序盤の無理なダッシュのために息切れしてしまわないようにアドバイスするコーチでもある。患者と家族にとっては良い医療チームに巡り会うことがペースを乱さずにがんと上手につきあっていけるコツである。
私はいわゆる「名医ランキング」に対して大きな疑問を持っている。優れた医師が引っ張りだこになることに反対はしないが、良質な医療は医師一人が支えているわけではない。多くの医療従事者が関わり、患者中心のチーム医療を進めることがもっとも大切である。では、どのような医療が最高なのか。実は最先端医療が先行するのは必ずしもよい医療とは呼べず、まずは世界的に確証のある標準治療を踏まえてこその最先端医療と心得るべきだろう。科学の進歩と共に標準治療は刻々と進歩している。それ故にチームで標準治療をアップデートすることが大切である。
患者には「はたして自分が世界的なエビデンスのある標準治療を受けたのか」について検証することを勧める。これまで手術治療が先行してきたがん医療のなかで今、求められているのは、がん全般を幅広く理解している臨床腫瘍(オンコロジー)のスペシャリストの育成、および透明度の高いコミュニケーションを持つチーム医療の施行である。私は、日本の土壌、すなわち国民性や社会システムに合ったチーム医療が根付く日が将来必ず来るだろうと確信しており、そこでは、患者の積極的な医療参加によって最高の医療が受けられるはずだ。


回診、M. D. アンダーソンがんセンター

私は今、4週間の回診担当である。毎日午前8時から午後1時ぐらいまでひたすら患者を診る。今は、20-25人位を診る。回診はフェロー(後期研修医)1名、臨床薬剤師1名、上級看護師2名が中心になって回診する。ひとりひとり丁寧に時間をかけて回診するためにすごく時間がかかる。治療するだけでなく、患者の満足度、納得度、しかも医療の質を上げるために回診する。しかもチーム全体のコンセンサスが得るのがとても重要である。これをゴリ押しすると、後ほどいろんなきしみがでる。

回診はとても真剣なものであるが、雰囲気をリラックスさせる意味でも、いろんな時事、テレビで見たこと、新聞で読んだこと、冗談をリズムよく会話中に織り交ぜることがとても大切である。

また、怒らないことも大切である。どんな、馬鹿なことを質問されても丁寧に答える。
明日も午前7時から回診です。

最高の医療をうけるための患者学 Part 3 (講談社)

アマゾンでの書評が8件まで増えている。読むごとに考えさせられるコメントもある。本は健康な人、病気の人、医療人にも読んでほしい。もちろん、自分の意見を中心に書いているのだが、これを切っ掛けに大いに話し合い、日本の医療を変える力にできたらと思います。読む機会があれば、コメントを送って下さい。本購入法はリンクを見て下さい。宜しくお願い致します。

プロフィール

チームオンコロジー(上野直人)

Author:チームオンコロジー(上野直人)
米国で腫瘍内科医をしています。日本のがん患者さんと医療従事者にMDアンダーソンがんセンターにおけるチーム医療をしってもらい、よりよく「がん」という病気に取り組んでほしいと思ってこのサイトをたちげました。

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