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第47回日本癌治療学会学術集会 市民公開講座in横浜の感想

第47回 日本癌治療学会学術集会 市民公開講座in横浜感想をMs.Takae Brewerさんから頂きました。彼女は米国の医学部で勉強しています。また、乳がんのサバイバーですもあります。

先日の市民講座のタイトルは「がんについて知っておくべき事と近年の癌治療の進歩」という大変大げさなタイトルですが、効いて頂くと実はがん患者のガン医療における道しるべみたいな話です。ですので。是非ビデオ見て頂き。感想を書いてください。

Ms. Takae Brewerさんからの感想はそのまま彼女の掲載許可を頂きそのまま掲載させて頂きました。

プレゼンテーション、じっくり見せていただきました

全体的に内容の濃い、先生の熱いメッセージがたくさん詰まった50分間ですね。まさに先生がおっしゃっている事が全て日本で実現されれば、もっと日本の医療はよくなるだろうと思いました。

まずは先生がおっしゃっている「患者自身が積極的に医療に参加していかなければ、問題は解決していかない」というお言葉。私は米国で暮らし、こちらで治療を受けたので「当たり前」と思いますけれど、日本ではそれがまだまだ「当たり前ではないのかな」「ギャップをうめていきたいな」と思いました。

受身になりがちの日本の患者さんには、先生の「賢い患者」になる方法のアドバイスは本当に的確ですばらしいと思います。でも今の日本の患者さんにそれが実行できるでしょうか。「自分の希望をはっきり明確にコミュニケーションできる」のと「モンスター患者になってしまう」というのが日本人の頭の中では(患者も医療従事者にとっても)表裏一体なのかなとも考えました(アメリカではそんなことないですけれどね)。日本で治療をうけている方はどのように受け止められるのでしょうかね。先生の話を聞いたあとに「もっとも」と思っても、実際にそれができるかが問題となるとおもいます。あとは患者さんが積極的に医療に参加できる環境が整っていないことも、事実ではないでしょうか。

それから賢い患者になるために絶えず「練習」をせよ、というのは重要な点ですよね。私も患者として問題は頭でわかっていても絶えず全て実行できているかどうか、完璧でA+の患者であるとは言えないでしょう。これも患者さん一人では重荷なのかな、と危惧してしまいます。やはり医療従事者やTeam BとCが患者を引っ張っていかないといけませんね。

Aチームが「話を聞かない」というのはそのとおりで、最も大きな問題と思いました。Team Aが患者さんの希望を理解していない条件下では「患者中心の医療」を実行する上で致命的ですね。日本のお医者さんは一方的に話をしすぎる気がありますね。患者のほうはそれを黙って聞くしかない。日本人の行動パターンは「この状況ではこうすべきだから」という頭が強いと思います。だから「医師が全て判断して支持をだす。患者の自分はそれに従う。で、医者の処方する薬が気に入らなければ勝手に服用をとめればいい」といった流れになってしまうのも多いのでは。

普段はEの人でもこの行動パターンは守られていて、それでどうしても質問があったりしたら問診・診察の終わりになって勇気を振り絞って小さな質問をする、というかんじですかね。患者さんの「頭」と「気持ち」が医療に参加しているのは1-2%ぐらいでしょうか?先生のお話で「日本の医師は患者の話を聞くという教育を受けていない」とおっしゃっていたので、「なるほど」と思いました。現在の医学部もそうでしょうか?私のMedical schoolでは患者中心の問診をするための教育をしつこいほどされます。なるべくOpen ended questionを用い、患者に話させるという方法です。医師が話すのではなく、あくまで患者にフリートークさせることが望ましいテクニックとされます。Leading questionも必要でない以外はマイナスの対象とされます(日本の医師のように問診したら、M1のClinical Skillsのクラスで落第します[笑]) 日本ではまだまだ患者さん自身がAdvocate yourselfすることができる環境ではないと思います。患者中心のチーム医療を成功させるにはやはり医療従事者から変わっていかないといけないのでは、と感じました。患者をempowerするのと同様、医療従事者側の患者との接し方のアプローチを変えなければいけないのかと。

こういう意味でも「患者中心の医療」といっても肌身を持って実感できている患者さんが少ないのでは、と危惧しました。

それから患者さんにとって必修で知らなければいけないキーワード(標準治療、ベネフィット、リスク )が明確にそして分かりやすく解説されていたのはよかったと思いました。

とても分かりやすい、Followしやすい内容のプレゼンテーションと思いました。

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Dear Takae

有難うございます。ABCの考え方は患者中心のチーム医療またcancer survivorshipを考えるのにとても分かり易くします。このコンセプトに基づきただいま英語の論文を書いています。今後ともよろしくお願いいたします。


Naoto
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チーム C

直接的に患者に関わるチームAチームBがあります。医療従事者以外に間接的に患者さんに関わる人が一杯います。つまり直接的に病気と心のケアに必ずしもエビデンスだけで行動しない人たちです。世の中はエビデンスだけではありませんので、ここが難しいところです。チームCは、家族、友人、患者会、基礎研究者、疫学研究者、製薬メーカー、診断薬メーカー、医療機器メーカー、NPO/NGO、財界、政府etc. Cはcommunity supportです。チームCの世の中の動きを決めていきます。また、最終的な正しいエビデンスの高い医療につながるのです。そこでチームCでは包括的な知識と経験を身につける必要があります。ただ、現実にはある問題に執着し、がんとしての全体の流れを考えて発言あるいは行動しないために多々極端な行動あるいは発言をされる方々がいるのが残念です。

Team B

さて、先日、チームAに関して書きました。つまりactive care teamですね。医師、看護師、薬剤師、栄養士、など、患者さん問題を解決する方々ですね。それに対して、チームBはbase support teamです。chaplain、臨床心理士、ソーシャルワーカー、音楽療法士、絵画療法、アロマセラピー、図書士、倫理委員などの職種が入るかもしれませ。これらの職種は患者の必要とするニーズをサポートする。つまり、必ずしも患者の問題を解決をするとは限りません。ただし、さらに主観的な考え方への共感することが多く、それにより、complianceの実現,QOLの改善と向上に繋がる。つまり、自己決定を促すことによる患者が満足度の達成に至ります。

チーム A

癌治療学会で日本に来ています。チーム医療のsymposiumがあり、いろんな角度から、医師、看護師、薬剤師のかたがたとお話しできました。チーム医療にはいろんなかたちのものがありますが、患者に直接的に関わり、解決を図ることが望まれる仕事を私はチームAと位置づけています。AはActive Care Teamです。つまりこのての職種の方々は目の前にある患者の問題を解決する必要があります。

癌があればとり、そして縮小する、ただ、それを行うときエビデンスがどこにあるかを考える必要があります。つまり、思いつきで医療を施すこと出来ないんですね。とくに西洋医学はさじ加減をすることがとても難しいですね。でもエビデンスの外に実はさじ加減があるのかもしれません。患者が求めている、納得の医療をどのようにエビデンスと織り交ぜるのが私達の仕事かもしれません。

プロフィール

チームオンコロジー(上野直人)

Author:チームオンコロジー(上野直人)
米国で腫瘍内科医をしています。日本のがん患者さんと医療従事者にMDアンダーソンがんセンターにおけるチーム医療をしってもらい、よりよく「がん」という病気に取り組んでほしいと思ってこのサイトをたちげました。

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